『それで誰が死ぬのかちゃんと考えたのかよっ』 『あんた達の掲げる正義なんか信じない』少年の言葉は鋭い刃物のように。 わかっていたんだ。 誰もがお父様のやり方を正しいと思ってるわけじゃないと。 誰もが認めてくれてるわけじゃないと。 連邦の者にも、プラントの者にも苦い言葉を投げられてきた。 それでも それでも。 オーブの民は分かってくれていると。 想う気持ちは同じだと。 そう、信じて疑わなかった。 『あんた達の掲げる奇麗事を信じない!』 いや、ちがうな。 復旧作業にばかり気がいって、近くの民の声が聞こえてなかっただけだ。 御飾りとして祭り上げられ、それにどこか焦って我武者羅にもがいて、民の声に耳を 傾けていなかっただけ。はは、代表失格じゃないか。 次から次へと涙が溢れ出す。 それはもう、悲しさからなのか、悔しさからなのか、分からなかった。 ポン ポン ポン 彼の手が軽く背を叩く。 その手の温もりに、いっそう涙があふれた。 あぁ、いつも「よしよし」してやるのはわたしだったのにな。 そう古くない昔を思い浮かべる。・・・・ありがとう、アスラン。