目の前に同じ顔があるというのは酷く奇妙な感覚がする。 知人の双子は二卵性なのか、似た雰囲気を持ちこそすれど容姿はたいして似てはいない。 一卵性の双子だったのなら、二人はこんな感覚を感じていたのだろうか。 「貴方はどなたですか?」 自分の名を語る少女に、彼女は静かに言葉を紡いだ。 純粋な少女なのだと思う。 故に染まりやすい、間違えやすい。あぁ、この娘はまだ幼いのだ。 「わたしは、・・・・わたしは『ラクス・クライン』よ」 少女はこちらを睨みすえるように言い切った少女に、彼女は顔を歪めた。 この娘はいったい何に怯えているのだろう。 『ラクス・クライン』にすがりつく彼女になんともいえない気持ちになる。 自分を偽り演じ続ける少女。 彼女はそれで何を得られただろうか、得られるのだろうか? 「いいえ、貴方は『ラクス・クライン』ではありません」あぁ、彼女はまだ幼い