とある小さな国のお妃様のお腹に小さな小さな命が芽吹きました。 なんと素晴らしいことでしょう。 国中のものが喜び、国中のものがお妃様に贈り物をしました。 お城に使えている5人の魔法使い達も大いに喜びお妃様にお祝いの言葉を述べました。 そして新しく生まれてくる命へ心ばかりの贈り物をしようと考えたのです。 そして数日後、ついにお城に産声が響きました。 それは小さな小さな女の子。 わが子を抱きながらお妃様は幸せの涙を流しました。 王様もその姿を優しく見守っていました。 そして5人の魔法使いがうやうやしく二人の前へ誕生された姫に贈り物をさせて欲しいと 進み出ました。 「わたしからは輝かんばかりの美しさを」 そう言って、一人目の魔法使いが杖を振るいました。 「わたしからはわたしからは海のように深い優しさを」 続いて二人目の魔女が杖を振るいました。 「わたしからは王様の獅子のような気高く強い心を」 そして三番目の魔法使いもくるりと杖を振りました。 「わたしからは「十五歳の姫に安らかなる死を」 四番目の魔法使いの言葉をさえぎるように広間に低い声が響きました。 いつの間にか黒いローブを羽織った見知らぬ魔法使いが姫の前に立っていたのです。 皆が唖然と固まっているなか、その魔法使いは言いました。 「十五歳になった姫は糸車の針が指に刺さり死んでしまうだろう」 そしてその不吉な言葉を残し、黒い魔法使いは霧のように消えてしまったのです。