「アスラン見ろよ!!」


少女は両手をいっぱいに広げ、己の目の前に広がる景色を抱きしめんばかりだ。
彼女の髪が太陽の光を反射してキラキラと輝く。



「・・・・・・すごいな」



アスランは思わず感嘆の声を漏らした。
目の前に広がるのは自分の国。
ここから全てを一双できる。
鮮やかな風景に心を奪われ、見とれていた。



「だろ?」


「こんなに見晴らし良い場所、知らなかった」



未だ見とれているアスランに、カガリは得意そうな顔をして口を開く。






「おととい探検してて見つけたんだ!」






へぇ、っと呟いてそのまま話を流そうとしたアスランだがはっと気づいたように
カガリの方を振り向いた



「おまっ!また抜け出したのか!?しかも一人で!!」



勢いよく発せられた言葉にカガリは思わずのけぞってしまった。
お説教モードに入ろうとしているアスランに向けて、彼女は誤魔化すように
あはははと笑った。



「まぁ、良いじゃないか、いいもの見れただろ?」



そう笑って喋りながら、再び景色に視線を戻す彼女。
まったく反省の色が無いお姫様に、頭を痛くしながらアスランはまた溜息を落とした。