「っと、そろそろ訓練の時間だ」





鐘が鳴り響くと同時にアスランはすっと立ち上がった。
アスランの言葉にキラはあからさまに嫌そうな顔をし、カガリはなんとなしにつまらなそうな
顔で唇を尖らせた。






「もう少しいいじゃないか」


「駄目だ、訓練は時間厳守だからな」


「だって・・・・」






ぶぅ・・・と不満を言い募ろうとするカガリにキラが宥めるようにストップをかける。






「カガリ、アスランを困らせちゃ駄目だよ。行ってらっしゃいアスラン」





カガリの肩に手を置き爽やかに送り出そうとするキラ。
だがアスランはそんなキラと同じように爽やかな笑顔を貼り付けてガシッときらの
手を掴んだ。





「お・ま・え・も・だ・ろ?」





微笑みあって一瞬の間。

途端にまるで駄々っ子のようにキラはバタバタと暴れだした。
そして掴まれた腕をとこうとぶんぶん振る。
アスランもアスランでキラを逃がさないよう、握る手にギリギリと力を込めている。






「嫌だよ!マードックさんなんて『坊主ならできる』とかいって他の子たちより
酷くしごくんだから!!」





わーわーと騒がしいキラに構うことなくアスランはずるずるとキラを引きずっていく。
そんな様子をぼんやりと眺めながら、カガリはポツリと呟いた。






「なぁ、私も一緒に行って良いか?」






その言葉にキラもアスランもピタリと動きを止める。







「「絶対ダメ!!」」





あまりに息の合った二人の友人の姿に、カガリはぱちりと琥珀の瞳を瞬かせた。